【メルマガ004】２００９年行政書士本試験を明日に控えて

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行政書士受験生の皆さん

いよいよ、泣いても笑っても、明日が本試験です。
本試験を明日に控えた今、若干、申し添えたいと思います。
まず、憲法、行政手続法、行政事件訴訟法、国家賠償法、行政代執行法、行政不服審査法、国家行政組織法、内閣法、大日本帝国憲法、地方自治法、情報公開法、個人情報保護法、そして民法の条文チェック忘れずに。特に憲法の統治の条文は重要です。法律家たる行政書士になるためには、何をおいてもまず、条文に慣れ親しまないといけない、そういう観点から条文を読み込んでいるかどうかも問われてくるのです。
ところで、今日の過ごし方ですが、今日は普段の７割ぐらいの力で勉強をするのがいいと思います。美味しいものを食べて、ゆっくりお風呂に浸かって下さい。試験当日は、何よりも忘れ物に注意。受験票、筆記用具は勿論のこと、時計（僕はストップウォッチを使って時間配分をしていました）履きなれた靴（場合によってはサンダルも）、座布団（試験会場の椅子は硬いよ）、団扇、タオル、お茶、寒暖の調節できる服装（試験会場は受験生の熱気で意外に暑い場合があります）、唾液の分泌を促すお菓子（アメやガム）等何が必要かシュミレーションして見て下さい。荷物が多すぎて困ることはありません。旅行じゃないからね。
人生の最大のライバルは自分の中にいます。他人ではありません。まして時代を恨んでも始まりません。弱い自分、感情に、惰性に流される自分こそが最大のライバルです。自分は一生自分に付きまといます。だから人生のうちで少なくとも一度は自分というものに勝っておかなければなりません。そうすることが今後の人生の自信に繋がります。今がその正念場です。遺憾なく自分と闘って下さい。本格的な格差社会の到来が叫ばれる今日、生き馬の目を抜くような資本主義経済社会の中で生き残るためには、試験が終わっても、刻苦勉励を厭わず絶えず研鑽を重ね、精進していかなければなりませんよ。資格があれば安心という話は所詮虚言に過ぎません。ファイナンシャルリテラシーに意識が向いていないと、今の時代、たちまちのうちに飲み込まれてしまいます。イギリスの思想家、フランシス・ベーコンも言いましたが、将に、知は力なりだということを肝に銘じて下さい。繰り返しますが、力となるのは、大事なのは、職ではなく、知です。職に胡坐をかいて知を求めることを辞めて堕ちて行った人を私は多く知っています。皆さんは、どうぞ注意して下さい。
ところで、行政国家現象の下、行政書士に課された課題は山積しております。行政書士試験が難関であることの所以は現代社会が行政国家であることと無関係ではないでしょう。行政機関は広範な裁量を有し、その裁量のもとで国民は日々の生活を送っているのです。皆さんが行政書士になるということは、その裁量の担い手である役人と対峙することでもあります。皆さんが法律という武器を使い、依頼人を守り代理人として依頼人の利益を代弁するのです。だからこそ、今ここで、苦労して、踏ん張って、人の悲しみや、苦しみの分かる、弱者救済を旨とした街の法律家、行政書士になって頂きたいと思います。苦労の数、或いは努力の度合いだけ、次に来る幸せは大きいものです。そして、何よりも自分自身が磨かれ、洗練された人生を送ることが出来るでしょう。
人の悲しみや苦しみを知った人間的に洗練された行政書士による、洗練された司法サービスの提供。今のこの国には、これが求められているのです。
どうぞ、試験に合格されても、このことを念頭に置きつつ、職務を遂行して頂きたいと思います。
平成２１年１１月７日
森江大蔵　拝

ＰＳ　８日は試験会場にて、２００９年行政書士本試験予想問題を無料にて、配布しております。先日の講演会でもお配りしたものですが、今回お配りするものには、私の朱筆が入っております。試験までの間の数十分の間でも、予想問題と私の朱筆を併せて熟読して頂ければ、知識の再確認になるものと考えております。皆さんのお役に立てれば幸甚の極みであります。

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塾長
行政書士　森江大蔵（徳島県行政書士会所属）

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