有斐閣判例六法Professional 平成22年版 (単行本)
青山 善充 (編集), 菅野 和夫 (編集), 江頭 憲治郎 (編集), 小早川 光郎 (編集), 西田 典之 (編集), 高橋 宏志 (編集), 能見 善久 (編集)
【ダイゾー日記より】
「おもちゃみたいな六法を使うことの悲劇、おもちゃみたいな六法を使っている講師から教わることの辛さ」
私は、常々、受験指導をするに際しては、有斐閣の判例六法を推奨しています。
先日のサンメッセ香川や、アスティ徳島での講演会でも、お勧めさせて頂きました。
この六法は私の恩師が、かつて編集協力者として名を連ねていたこともあり、
私も大学院在籍時には、少しだけお手伝いをしたこともあります。
だから、推奨している訳ではありません。
裁判官を始め、大学教員、公証人等実務家は大概、この六法を使っているんですよ。
司法試験委員を始め、各種国家試験の試験委員もその例外ではありません。
過去問では、判例六法の抜き書きをそのまま試験に出題しているのでは?
と思われる問題も散見される訳であります。
今年の行政書士本試験も例外ではありませんでした。
問題の46番ですね。民法177条の第三者を答えさせる問題です。ちなみに記述式の問題です。
先日、日曜日の試験を受けられ、試験後、当日に私がメルマガで配信した解答速報をご覧になった方は、
問題と解答は、お分かりでしょうが、上記の写真を見て下さい。
判例六法の民法177条の25番の判例です。
私が民法177条を講義する時には、必ず、受講生の方にはこの判例をチェックしてもらうのですが、
それが、ほぼそのまま出題されていますね。
まぁ、長年、受験指導をしていますと、よくある事ではあります。
来年あたりは、民法94条2項の第三者なんかが出てくるかもしれませんね。