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目からウロコの 政治学入門

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第2話 政治的リーダーシップ

一、 上位者と下位者の間に利益志向の同一性が存在し、この共通利益の実現を目標として両者の協調関係を調達するための権力行使がリーダーシップ現象である。

二、 リーダーシップ論の類型

[1]特性理論…政治的リーダーシップはリーダー個人をめぐる個人現象であり、リーダーはある特別な階層に属する者のみによって担われる名誉職である。

(1)『国家論』プラトン
  「高貴な嘘を技能として身につけた哲学者こそが指導者の理想である。」

(2)『君主論』マキャベリ
  「獅子のごとく強く、狐のように狭滑な人物が王としてふさわしい。」

(3)『職業としての政治』M・ウェーバー
  「[1]結果において責任感をもち、[2]政治状況の予見・洞察力、[3]指導への情熱の三点が政治家の資質である。」

[2]状況理論…現代大衆社会においては、封建的身分や支配階層は見られない一方、大衆が政治参加することで政治のカバーする領域が拡大し、政治権力がリーダーシップを発挿するには大衆の支持と大衆への操作が不可欠となった。そこにおいてはリーダーの個性の問題よりも、リーダーが実際におかれている具体的な社会的政治的状況、リーダーと集団内部との相互作用、集団の内部構造等の具体的状況こそが重要なのだという理論。この理論はリーダーシップを社会過程の問題として捉えている。また、この理論はリーダーシップの形態を四つに類型化する。

(1) 伝統的リーダーシップ
    社会…伝統的前近代的社会に成立する。
    方法…身分的社会による。
   (特色)…被支配者から支配身分に対して政治的課題が提起されることはない。

(2) 代表的リーダーシップ
    社会…近現代の安定した社会
    方法…既成の価値観、制度的枠組みを通じて大衆の日常的利益を調整
    特色…議会制民主主義

(3) 投機的リーダーシップ

(4) 創造的リーダーシップ(革命運動のリーダーシップ後に制度的リーダーシップへと変換される)

 

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