Part1 民法は難しい?!
学問というか科学は人文科学、社会科学、自然科学の3つに分類されますが、その中でも、社会科学を勉強するに当たって重要なことは、その科目の大枠をまず掴むことです。教科書を斜め読みして大要を把握し、それから細部の知識を習得していくことが肝要です。まぁ、数学のような自然科学はそうはいかないですよね。数�気離謄�ストをざっと読んで、基礎解析、微分積分もその大要だけまず理解するなんて相当の天才でしょうねぇ。
我々が公務員試験を受験するに当たって勉強しなければならない、憲法、民法、行政法といった法律系科目は勿論、社会科学ですから、まず、全体の大枠を掴むことからはじめなければならないわけです。
まず、憲法は人権規定と統治機構から成っています。行政法は行政組織法、行政作用法、行政救済法から成っています。これが、大枠です。まぁ、詳細はそれぞれの講義で勉強して頂きたいですけど…。ではこれから勉強する民法はどうかというと、まず、財産法と身分法に分けられます。そんで、財産法は総則（民法全体を理解する上でのルールのような規定、民法のプロローグだと思って下さい。）、物権（物に対する権利）、債権（人に対する権利）に分けられます。一方、身分法は親族法（婚姻とか、親子関係等を規定）と相続法（人が死亡した際の相続に関する規定）に分けられます。これが、民法の大枠です。
でもねぇ、水を差すようで申し訳ないですけど、民法ってムッチャむずいねん。僕も大学院では民法を専攻していましたが、ホント奥が深くて、いつも困ってました。指導教官と議論してもいまいち答えが出なくて、結構大変なんですよ。民法は…。我妻栄という偉い民法学者がいたんですけど、その彼も民法の研究を最後までできずに志し半ばで死んじゃった程です。公務員試験でも民法は受験生泣かせの科目ですから、気合を入れて、頑張りましょう!!
ところが、そこへ行くと憲法は簡単なんですよねぇ〜、(^^;。皆さんも憲法ほ是非得点源にしてくださいね。じゃあ、なんで、憲法は簡単で、民法は難しいのか、その理由を次にお話します。まぁ、民法が難しいという理由が分かると、多少は民法の勉強もし易いってなもんですよ。